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いつも訪問するフィールドで、「ホソミイトトンボ」の定期観察をしてきました。
前回までに確認できた越冬態個体は、♂♀×各1頭ずつです。 2/17(金)には「春一番」となり、気温の上昇とともに、トンボが移動したかの確認が、今回の一番の目的です。 現地には、午前7:00頃に到着。 到着時の気温は、0℃(気象庁発表)。 快晴であったが、風がやや強く吹いていました。 補足 第1ポイント・・・最初に越冬態♂を見つけたところ。1/9に発見したが、1/27に飛び去ってしまった。 第2ポイント・・・2番目に越冬態♂を見つけたところ。1/15に発見・観察したのみ。 第3ポイント・・・3番目に越冬態♂を見つけたところ。1/21に発見し、継続観察中。 第4ポイント・・・4番目に越冬態♀を見つけたところ。2/4に発見し、継続観察中。 第5ポイント・・・5番目に越冬態♀を発見したところ。2/4に発見・観察したのみ。 まずは、「第3ポイント」に向かいました。 途中の地衣類に覆われたポイントで、「コマダラウスバカゲロウ」の幼虫の観察。 このポイントでは3個体確認でき、ほとんど場所が変わること無く、顎をほぼ180°広げてエサを待っていました。 コマダラウスバカゲロウの幼虫 OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro OLYMPUS マクロフラッシュ STF-8(光量比 上1:右1) STEP1で15枚フォーカスブラケットした写真を、Adobe Lightroom CCでRAW現像し、Adobe Photoshop CCで深度合成。 「コマダラウスバカゲロウ」の幼虫の観察を終え、早速「第3ポイント」へ到着。 飛んでいってしまったのではないかと、ドキドキしながら、前回静止していた枝を見たところ、まだいました。 このポイントは、周りを木々の葉で覆われた林内です。 風が強く吹いている日でも、ほとんど風の影響を受けていません。 雨の日に観察していませんが、雨の影響も少ないと思います。 陽射しも木漏れ日程度しか当たらないので、気温が上昇しにくい事が、移動しなかった要因のひとつのような気がします。 ホソミイトトンボ♂越冬態 OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO(焦点距離150mm) ゴチャゴチャした背景が、シンプルになりました。 ホソミイトトンボ♂越冬態 OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO(焦点距離75mm) 焦点距離が短い方が、丸ボケがたくさん入りました。 毎回、ほとんど代わり映えしない記録撮影になってしまっています。 今回は、開放絞りで背景を大きくボカし、逆光で狙い背景を明るくして、できるだけキレイな写真になるように努めました。 「第3ポイント」での無事を確認したので、「第4ポイント」に向かいました。 このポイントでも、恐る恐る前回静止していた枝を見たところ、まだいました。 「第3ポイント」と同様の環境なので、移動しなかったと思います。 ホソミイトトンボ♀越冬態 OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO この個体も、できるだけキレイな写真になるように撮影しました。 とりあえず、継続観察中の個体の撮影が済んだので、新たな越冬態探しを始めました。 約2時間くらい探索しましたが、見つからず、眼精疲労で頭痛がしてきたので、探索終了。 途中、ココロが折れたので、ウメを撮影しようと物色していたら、なんとサクラが咲いていました。 サクラ(種類不明) OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO サクラ(種類不明) OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro できるだけ同じ大きさになるように、2種類のレンズで撮影してみました。 背景の雰囲気が、だいぶ異なります。 今回は、12:00頃に撤収しました。 撤収時の気温は、9℃(気象庁発表)。 赤字には、主にオリジナルサイズの写真が閲覧できる「PHOTOHITO」のURLを埋め込んでいます。 「PHOTOHITO」のページで写真を表示した後、さらに写真をクリックするとオリジナルサイズになります。 オリジナルサイズは、さらに拡大表示できますので、解像感の参考にして下さい。 「PHOTOHITO」のホソミイトトンボの写真一覧は、コチラ。 「PHOTOHITO」の夏型の写真一覧は、コチラ。 「PHOTOHITO」の越冬型の写真一覧は、コチラ。 ▲
by ba-mf08
| 2017-02-19 23:13
| トンボ
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前日から引き続き、「ホソミイトトンボ」の越冬態を探すべく、定期観察しているいつものフィールドに行ってきました。
今回は、馴染みの虫友さんにも協力して頂き、2人で捜索しました。 (この日の虫友さんの投稿したブログは、コチラ) 現地には午前8:30頃に到着。 到着時の気温は6℃で湿度は78%(気象庁発表)。 自宅から出発する頃は雨が降っていましたが、現地に到着する頃には雨は止んでくれました。 前回のブログに投稿した「コマダラウスバカゲロウ」の幼虫を、虫友さんが見たいとのことで、まずは案内しました。 前日は、撮影中に雨が降り出したので、仕方がなくフィールドを撤収したため、若干不完全燃焼でした。 今回は気合いを入れて捜索。 前日に観察したとは言え、見事な擬態で、危うく見逃しそうになりましたが、何とか3個体を見つけ出しました。 コマダラウスバカゲロウの幼虫 OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro OLYMPUS マクロフラッシュ STF-8(光量比 左1:右1) STEP1で15枚フォーカスブラケットした写真を、Adobe Lightroom CCでRAW現像し、Adobe Photoshop CCで深度合成。 前日観察した個体とは別個体で、この個体の方が体に地衣類をたくさん付着させていました。 寄り道は程々にして、早速、本命の「ホソミイトトンボ」の越冬態の捜索開始。 午前中から正午にかけて、日向になる場所を重点的に捜索しました。 いろいろ、ササの中やツツジ・サツキの中など捜索するも、そう簡単には見つかるわけもなく・・・ 繁殖水域に隣接する山を上がったポイント近くで、12月に「ウラギンシジミ」や「ムラサキシジミ」を観察したポイントに向かいました。 この場所は、竹林になっており、他にも常緑樹やツル系植物が混在し、植相が豊かな日向の場所。 雨が再び降り出し、雨や風の影響を受けにくそうなところを、ひとつひとつ丁寧に捜索すると・・・ いた!!!! ついに、発見しました(^^) ホソミイトトンボ♂越冬態 OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro OLYMPUS マクロフラッシュ STF-8(光量比 左1:右1) 「ホソミイトトンボ」の越冬態は、腹部を不規則に少し折り曲げて、枝や茎などにへばりつくようにして、目立たなくなるようにしてやり過ごします。 同じ成虫越冬種の「ホソミオツネントンボ」の越冬態は、腹部の一部を少し折り曲げて「へ」の字の様にして、枝に擬態します。 両種とも、活性が高くなると、腹部の折り曲げは解除してしまいます。 ホソミイトトンボ♂越冬態 OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro OLYMPUS マクロフラッシュ STF-8(光量比 左1:右1) 不用意に近付き過ぎると、嫌がって茎の上を回転移動します。 今回は、1個体のみの発見でしたが、他の場所でも「ホソミイトトンボ」の越冬態を見つけたいと思います。 ※赤字には、主にオリジナルサイズの写真が閲覧できる「PHOTOHITO」のURLを埋め込んでいます。 http://photohito.com/user/13643/ 「PHOTOHITO」のページで写真を表示した後、さらに写真をクリックするとオリジナルサイズになります。 オリジナルサイズは、さらに拡大表示できますので、解像感の参考にして下さい。 ▲
by ba-mf08
| 2017-01-09 19:51
| トンボ
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定期観察している「ホソミイトトンボ」の様子を確認するために、いつものフィールドに行ってきました。
2016/12/4の観察を最後に、プッツリと姿を消してしまいました。 同じ成虫越冬種である有名な「ホソミオツネントンボ」と違い、「ホソミイトトンボ」」の越冬については、あまり知られていません。 完全に越冬モードになっているので、かなり見つけるのが困難な状況です。 現地には午前9時頃に到着。 到着時の気温は4℃で湿度は86%(気象庁発表)。 天候は曇り。 ちなみに、フィールドを撤収する前後の正午の気温は7℃で湿度は70%(気象庁発表)。 今回は、最後に見たポイントを中心に探しました。 (繁殖水域に隣接する山を上がったポイントと繁殖水域近くのアシ原) 前回最後に見た時は、陽射しがあったこともあり、広く見渡しての捜索でした。 今回は、太陽が出ていたら日向になるポイントを、目を凝らして捜索しました。 まずは、繁殖水域に隣接する山を上がったポイントを捜索。 1時間捜索したが、見つからず・・・ ココに来る度に出会える、カビに侵されたカミキリムシのその後の様子を観察。 カミキリムシ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro OLYMPUS マクロフラッシュ STF-8(光量比 左1:右下8) 前回はクリップオンストロボを使用して撮影しましたが、今回はマクロ撮影用ストロボを使用。 今までよりも、まんべんなく光が回っていて満足の仕上がり。 次は、繁殖水域近くのアシ原を捜索。 ココは少し広いので2時間捜索したが、またしても見つからず・・・ その代わり、別なものを発見。 モズのはやにえ(カエル) モズのはやにえ(ドジョウ) OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro だいぶ干からびているが、本当にあとで食べるんだろうか・・・ ホンドカヤネズミの巣 OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 鳥の巣かと思い、入り口から指を入れて確認したが、卵の殻は見当たらず・・・ おそらくは「カヤネズミ」の巣と思われます。 今回は、2球発見しました。 カヤネズミは、日本で最小のネズミで、絶滅が心配されています。 イネ科の葉を利用して球状の巣を作ります。 巣の入口の大きさは、直径で500玉硬化くらいでした。 バッタやイナゴなど昆虫や、イネ科植物の種子を食べます。 近年の調査では、イネの種子はほとんど食べないことがわかったようです。 結局、3時間の捜索で、「ホソミイトトンボ」の越冬態は見つからず・・・ 帰る途中に、地衣類がたくさん生えているポイントがありました。 この地衣類に擬態している昆虫がいるので、探すと・・・ コマダラウスバカゲロウの幼虫 OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro OLYMPUS マクロフラッシュ STF-8(光量比 左1:右1) STEP1で15枚フォーカスブラケットした写真を、Adobe Lightroom CCでRAW現像し、Adobe Photoshop CCで深度合成。 いわゆる「アリジゴク」なんですが、本種は砂地にすり鉢状の巣は作らず、地衣類を体に付けて擬態して、餌の獲物の待ち続けます。 本命の「ホソミイトトンボ」の越冬態の発見は、いつになるやら・・・ ※赤字には、主にオリジナルサイズの写真が閲覧できる「PHOTOHITO」のURLを埋め込んでいます。 http://photohito.com/user/13643/ 「PHOTOHITO」のページで写真を表示した後、さらに写真をクリックするとオリジナルサイズになります。 オリジナルサイズは、さらに拡大表示できますので、解像感の参考にして下さい。 ▲
by ba-mf08
| 2017-01-08 21:11
| 昆虫
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