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2016/9/25(日)のフィールドワーク

8月中旬〜9月上旬に羽化した「ホソミイトトンボ越冬型」の様子を確認してきました。

探し始めてすぐに見つかったトンボは「アジアイトトンボ」でした。
アジアイトトンボ未熟個体♀
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
OLYMPUS エレクトロニックフラッシュ FL-600R

9月下旬だというのに、まだ未熟個体がいたことに驚きです。
周辺を探しましたが、オスの個体は1頭しかいませんでした。
田んぼの中の方で、摂食行動をしていました。

草地を探すと、お目当ての「ホソミイトトンボ越冬型」が、摂食行動をしていました。
ホソミイトトンボ越冬型♀
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
OLYMPUS エレクトロニックフラッシュ FL-600R


ホソミイトトンボ越冬型♀
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
OLYMPUS エレクトロニックフラッシュ FL-600R

ほとんどは、ほんのり青く色付いた個体ですが、中にはすでに茶色に変色しつつある個体もおり、枯れ草や枯れ枝に紛れていました。
ホソミイトトンボ越冬型♀
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
OLYMPUS エレクトロニックフラッシュ FL-600R

暗い林内の葉の無い枝に静止した姿が、越冬している姿にも見えてしまいます。

これから、どんどん草木の緑が減るにつれて、「ホソミイトトンボ越冬型」も茶色に体色変化をしていき、完全に枯れ草・枯れ枝に紛れていきます。


昼近くになり、近くの別のフィールドに移動。
初めてくる場所だったので、とりあえずの下見。

まだまだ元気な「オニヤンマ」が複数頭、パトロール飛翔していました。
オニヤンマ♂
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
OLYMPUS エレクトロニックフラッシュ FL-600R

ホントは、オニヤンマの流し撮りをしようと、シャッター速度1/30~1/15に設定してたのですが、カメラの「振り」とオニヤンマの飛行ルートが一致せず、キレイに撮影できなかったので断念・・・
単純に、ストロボの閃光露光で写し止めました。
まだまだ、精進せねば・・・

飛翔していると、すぐ疲れるのか、頻繁に休息静止します。
9月に入るとオニヤンマも終盤になるので、静止態が撮りやすくなります。
オニヤンマ♂
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
OLYMPUS エレクトロニックフラッシュ FL-600R


ほぼ毎週通ってるので、今後も定期観察をしていきます。


赤字には、オリジナルサイズの写真が閲覧できる「PHOTOHITO」のURLを埋め込んでいます。
http://photohito.com/user/13643/

by ba-mf08 | 2016-09-28 22:53 | トンボ | Comments(4)

冬虫夏草

冬虫夏草とは、昆虫に寄生したキノコの仲間です。
「ヤンマタケ」はトンボに寄生し、無性生殖で増える不完全型の冬虫夏草です。

ヤンマタケが見られる環境は、林内を流れる沢に張り出した木の枝などに着生した状態で見つかります。
今まで見た事がある宿主は、ミルンヤンマ、ノシメトンボ、ナツアカネです。


ヤンマタケの発生・成長過程は以下の通りです。

①夏から秋にかけて生きているトンボに分生子(胞子)が感染。
②体内で菌糸が育つと、なぜかトンボは何かにつかまった状態で死に絶える。
③宿主の翅は、菌糸の成長過程で早い時期に取れてしまう。
④体の節々から菌糸の塊(子実体)が突出した状態で越冬。
⑤翌年の夏に、体から突出した子実体に、朱色がかった分生子(胞子)の塊をつけて成熟。
⑥「ヤンマタケ」が成熟した後、さらに年を越して成熟度が増すと、有性生殖で増える完全型になると考えられています。
有性生殖で増える完全型は「タンポヤンマタケ」と言います。
(1年でタンポヤンマタケになることもあるようです。)


「ヤンマタケ」と「タンポヤンマタケ」の見た目の違いは以下の通りです。

★子実体の違い
「ヤンマタケ」・・・・・・歪な棍棒型
「タンポヤンマタケ」・・・タンポ型(キノコ雲のような形)

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以下、冬虫夏草の作例(閲覧注意)

ヤンマタケ(宿主ノシメトンボ)
OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
OLYMPUS エレクトロニックフラッシュ FL-600R
初めて「ヤンマタケ」に出会えました。

ヤンマタケ(宿主ナツアカネ)
OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
OLYMPUS エレクトロニックフラッシュ FL-600R
深度合成
背景をボカし、被写体には(ほぼ)全てにピントが合いました。

ヤンマタケ(宿主ミルンヤンマ)
OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
OLYMPUS エレクトロニックフラッシュ FL-600R
広角レンズで生息環境も入れ込みました。

ヤンマタケ(宿主ミルンヤンマ)
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
OLYMPUS エレクトロニックフラッシュ FL-600R
深度合成
翅が残っている個体は、非常に珍しいです。

種名不明
OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
深度合成
宿主は「蛾」の仲間だと思われます。

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赤字には、主にオリジナルサイズの写真が閲覧できる「PHOTOHITO」のURLを埋め込んでいます。
「PHOTOHITO」のページで写真を表示した後、さらに写真をクリックするとオリジナルサイズになります。
オリジナルサイズは、さらに拡大表示できますので、解像感の参考にして下さい。
(スマートフォンでは、本来の解像度が出力されないようなので、PCでの閲覧を推奨します。)

「PHOTOHITO」のヤンマタケを含む冬虫夏草の写真一覧は、コチラ


by ba-mf08 | 2016-09-28 16:00 | 冬虫夏草 | Comments(0)

アジアイトトンボ・アオモンイトトンボ

「アジアイトトンボ」「アオモンイトトンボ」は、非常に良く似た種で、定期的に観察しています。
(定期的に投稿内容を更新します。)

★活動期間
・アジアイトトンボ・・・4月上旬~10月下旬(1年2~3世代)
・アオモンイトトンボ・・5月上旬~10月下旬(1年2~3世代)
★生息環境
・アジアイトトンボ・・・平地~丘陵地の池・沼・湿地・水田・河川のワンドなど
・アオモンイトトンボ・・平地~丘陵地の池・沼・湿地・水田・河川のワンドなどで、内陸部には少ない
★全長
・アジアイトトンボ・・・約24~34mm
・アオモンイトトンボ・・約29~38mm
★特徴的な成虫形態(「アジアイトトンボ」をベースに記述)
・♂の腹部第8節腹側・9節・10節腹側が青色
 「アオモンイトトンボ♂」は、腹部第8節・9節腹側が青色
・♀の未熟個体は、全身がほぼオレンジ色で、腹節背面側は黒色
 「アオモンイトトンボ♀」は、胸部~腹部前方オレンジ色で、腹節背面側は黒色
 「アオモンイトトンボ♀」の腹部第1~2節前半には、黒色条が通常見られない
・♀の体色は成長過程で、赤から緑色へと変化する
 「アオモンイトトンボ♀」は、赤~緑~茶褐色に変化する
 「アオモンイトトンボ♀」には、オスと同じような体色の「♂型♀」も存在し、北の産地に多い傾向
・「アオモンイトトンボ」に比べて、胸部が小さく、少し華奢
★交尾・産卵の特徴
・交尾は午前中に行われる
・♀は主に午後に、単独で水面付近の植物組織内に産卵(潜水産卵も行う)

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アジアイトトンボ交尾態
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

アジアイトトンボ交尾態
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

アジアイトトンボ交尾態
SONY α7Ⅱ
SONY
FE 100mm F2.8 STF GM OSS

アジアイトトンボ未熟個体♀
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

アジアイトトンボ未熟個体♀
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

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アオモンイトトンボ交尾態(♂型♀)
SONY α7Ⅱ
SONY
FE 100mm F2.8 STF GM OSS

アオモンイトトンボ交尾態(異色型♀)
SONY α7Ⅱ
SONY
FE 100mm F2.8 STF GM OSS

アオモンイトトンボ交尾態(異色型♀)
OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
体色変化中の♀

アオモンイトトンボ交尾態(♂型♀)
OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD
メスの体色は、青が濃いタイプ

アオモンイトトンボ交尾態(未熟個体♀)
OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD

アオモンイトトンボ♂(黒化型)
OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD

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赤字には、主にオリジナルサイズの写真が閲覧できる「PHOTOHITO」のURLを埋め込んでいます。
「PHOTOHITO」のページで写真を表示した後、さらに写真をクリックするとオリジナルサイズになります。
オリジナルサイズは、さらに拡大表示できますので、解像感の参考にして下さい。
(スマートフォンでは、本来の解像度が出力されないようなので、PCでの閲覧を推奨します。)

「PHOTOHITO」のアジアイトトンボの写真一覧は、コチラ

「PHOTOHITO」のアオモンイトトンボの写真一覧は、コチラ

by ba-mf08 | 2016-09-28 15:00 | トンボ | Comments(0)

モートンイトトンボ

「モートンイトトンボ」は、準絶滅危惧種(NT)に類別されていることもあり、定期的に観察しています。
和名の「モートン」は、イギリスのトンボ研究者のケネス・モートン氏に由来します。
(定期的に投稿内容を更新します。)

★活動期間・・・5月下旬~8月上旬(1年1世代)
 ⇒最も遅くまで観察できた日付は、個人的記録として8/20
★生息環境
・平地~丘陵地の湿地・水田など
・未熟個体も成熟個体も、あまり繁殖水域から大きく離れない
★特徴的な成虫形態
・全長 約22~32mm
・♂の腹部後半が鮮やかなオレンジ色
・♀の未熟個体は全身がオレンジ色だが、成熟個体は全身が緑色
・♂の眼後紋は三日月状で、♀の眼後紋は複眼に沿って縦になる
★交尾・産卵の特徴
・交尾は早朝に行われる
 ⇒最も遅い交尾解除の時刻は、個人的記録として曇天の9:00頃
・♀は日中に、単独で水面付近の植物組織内に産卵

モートンイトトンボ未熟個体♂
OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14


モートンイトトンボ半成熟個体♂
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO


モートンイトトンボ成熟個体♂
OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14


モートンイトトンボ未熟個体♀
OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

モートンイトトンボ成熟個体♀
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

モートンイトトンボ産卵
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

モートンイトトンボ交尾態
OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO(
焦点距離12mm)

モートンイトトンボ交尾態
OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO(
焦点距離40mm)


赤字には、主にオリジナルサイズの写真が閲覧できる「PHOTOHITO」のURLを埋め込んでいます。
「PHOTOHITO」のページで写真を表示した後、さらに写真をクリックするとオリジナルサイズになります。
オリジナルサイズは、さらに拡大表示できますので、解像感の参考にして下さい。
(スマートフォンでは、本来の解像度が出力されないようなので、PCでの閲覧を推奨します。)

「PHOTOHITO」のモートンイトトンボの写真一覧は、コチラ

by ba-mf08 | 2016-09-28 14:00 | トンボ | Comments(0)

ホソミイトトンボ 交尾・産卵

「ホソミイトトンボ」は、年間を通して観察しているトンボです。
(定期的に投稿内容を更新します。)
(発生状況・形態の違いは、コチラ

産卵の特徴
★水面付近の植物組織内にする事が多い。
★連結産卵の事が多く、その際はオスは直立する。
★稀に潜水産卵を行う。
★稀にメスの単独産卵を行う。

越冬型・交尾態
OLYMPUS OM-D E-M1
SIGMA 50mm F1.4 DG HSM | Art
OLYMPUS エレクトロニックフラッシュ FL-600R
望遠マクロレンズで撮影していましたが、寄っても逃げられそうにない個体だったので、50mm単焦点レンズに付け替えて撮影。
望遠レンズより被写界深度が深いので、寄ることさえできれば、ピント合わせは楽です。

夏型・交尾態
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
OLYMPUS エレクトロニックフラッシュ FL-600R
稲の間を縫うように飛び回り、ゴチャゴチャしたところに静止することが多いですが、超望遠レンズで背景が上手くボカせました。

越冬型・連結産卵
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
超望遠レンズは重さがネックで、水面ギリギリから狙うにはツライものがありました。

夏型・連結産卵
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
OLYMPUS エレクトロニックフラッシュ FL-600R
良い撮影ポジションが取れず、メスの頭部・胸部にピントが来てません。
産卵環境が分かるので、良しとします。

夏型・単独産卵①
夏型・単独産卵②
夏型・単独産卵③
夏型・単独潜水産卵
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
OLYMPUS エレクトロニックフラッシュ FL-600R
連続撮影ができました。
単独産卵が見れただけでも貴重なのに、潜水産卵までしてくれました。


赤字には、主にオリジナルサイズの写真が閲覧できる「PHOTOHITO」のURLを埋め込んでいます。
「PHOTOHITO」のページで写真を表示した後、さらに写真をクリックするとオリジナルサイズになります。
オリジナルサイズは、さらに拡大表示できますので、解像感の参考にして下さい。
(スマートフォンでは、本来の解像度が出力されないようなので、PCでの閲覧を推奨します。)


「PHOTOHITO」のホソミイトトンボの写真一覧は、コチラ
「PHOTOHITO」の夏型の写真一覧は、コチラ
「PHOTOHITO」の越冬型の写真一覧は、コチラ


by ba-mf08 | 2016-09-28 13:00 | トンボ | Comments(0)

ホソミイトトンボ 発生状況・形態

「ホソミイトトンボ」は、年間を通して観察しているトンボです。
(定期的に投稿内容を更新します。)
(交尾・産卵は、コチラ


「ホソミイトトンボ」は、「オツネントンボ」・「ホソミオツネントンボ」のように成虫で越冬します。
★生息環境・・・平地~丘陵地の池・沼・湿地・水田・河川のワンド
★特徴的な成虫形態
・全長・・・越冬型:約33~38mm 夏型:約28~34mm
・腹部が非常に細長い
・左右の眼後紋と後頭条が繋がっている
・「越冬型」と「夏型」の2タイプが存在


私が訪問しているフィールドでの発生状況は以下の通りです。
★「越冬型」の活動期間・・・前年の8月下旬~7月下旬
羽化した「越冬型」は、10月くらいから水辺から離れたところに移動し越冬態勢になり、翌年の4月中旬頃から繁殖行動が始まります。
「夏型」が産卵した卵と、前年に羽化した「越冬型」が春に産卵し「夏型」が発生しなかった卵から、「越冬型」が発生します。
★「夏型」活動期間・・・6月下旬~8月下旬
「越冬型」が産卵した卵から「夏型」が発生しますが、地域によっては「夏型」は発生せずに、晩夏に「越冬型」が発生する事があるようです。
「夏型」は、6月下旬~8月下旬頃に活動しているので、前半は前年に羽化した「越冬型」と、後半は新しく羽化した「越冬型」混在することがあります。


「越冬型」と「夏型」の見た目の違いは以下の通りです。
★体色の違い
「越冬型」は羽化後、ほんのり青く色付いた体色(写真①)になりますが、気温が低下し枯れ枝が目立つ頃になると、茶色に体色変化(写真②)します。
「越冬型」は越冬後、気温が上昇する春になる頃には、再び青く色付きますが、前年に羽化した後に比べると青みが濃い(写真③)です。
「夏型」の体色は青いですが、「越冬型」に比べると緑色っぽい体色(写真④)です。
★翅胸部の肩縫線の黒条の違い
「越冬型」・・・細い
「夏型」・・・・太い
★中脚の黒斑の違い
「越冬型」・・・脚先に集中
「夏型」・・・・基部に集中
★「越冬型」の大きさは、「夏型」と比べて非常に細長く、約5mmくらい腹節が長い。


「越冬型」の越冬場所は以下の通りのようです。
★日当たりが良い
★凍らない
雨や風の影響を受けにくそうなところ
湿気で体が凍らないようにする措置のようです。


「越冬型」の越冬期間の活動は以下の通りのようです。
★秋になり、気温が低下し枯れ枝が目立つ頃になると、茶色に体色変化し、繁殖水域に隣接する山などに散らばる
★越冬場所に移動すると、樹上の高いところにいることが多く、陽射しを受けて体温が上がると、エサを求めて下に降りてくる
★摂食行動は主に正午頃までで、午後は高い樹上にある休息場所に戻り始める
★陽当りの良いところに静止した個体は、気温が15℃を越えるようになると飛翔する

★越冬状況になると、雨や風の影響を受けにくく凍らない樹上で越冬体勢になる
★腹部を不規則に少し折り曲げて、枝や茎などに、へばりつくようにして静止写真⑤)
★不用意に近付き過ぎると、嫌がって茎の上を回転移動で回避(写真⑥)
 ⇒体色が茶褐色の羽化直後の夏型も、同様の行動をした
  色付いた夏型の個体では、回転移動で回避すること無く、飛翔して逃げる
★陽射しがあり、活動体温まで温まると摂食行動をする
★「春一番」の頃に、潜んでいた越冬場所から移動し始める
★越冬場所から移動した後は、樹上の高いところにいることが多く、陽射しを受けて体温が上がると、エサを求めて下に降りてくる


「越冬型」の性別による越冬の違いの仮説
★オスは、体色が茶色に変化すると、繁殖水域から離れた越冬地に向かう。
★メスは、初冬であっても活動できる温度(体温)であるなら、来たる産卵の為に、できるだけ多くの餌を取り、栄養を蓄え、
体力温存の為に繁殖水域近くの場所で越冬している。
(全ての個体に当てはまる訳ではなく「傾向」であり、個人的見解です。)


「越冬型」と「夏型」の発生仮説
★(1)5月上旬産卵の越冬型→(2)6月下旬に夏型として羽化→(3)9月上旬に越冬型として羽化→<1>へ
★<1>7月上旬産卵の越冬型→<2>夏型を通り越し8月中旬に越冬型として羽化→(1)へ
 ⇒水温・エサの量によって左右されるので、上記は個人的見解です。


特に「夏型」の発生状況は、謎なところも多く、別のフィールドでは、「越冬型」は確認できても「夏型」できていない場所もあります。
単純に探し方の問題かもしれませんが・・・


個人的に現状でわかっている事は以上です。


赤字には、主にオリジナルサイズの写真が閲覧できる「PHOTOHITO」のURLを埋め込んでいます。
「PHOTOHITO」のページで写真を表示した後、さらに写真をクリックするとオリジナルサイズになります。
オリジナルサイズは、さらに拡大表示できますので、解像感の参考にして下さい。
(スマートフォンでは、本来の解像度が出力されないようなので、PCでの閲覧を推奨します。)


「PHOTOHITO」のホソミイトトンボの写真一覧は、コチラ
「PHOTOHITO」の夏型の写真一覧は、コチラ
「PHOTOHITO」の越冬型の写真一覧は、コチラ

by ba-mf08 | 2016-09-28 12:00 | トンボ | Comments(2)