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ヒヌマイトトンボ

ヒヌマイトトンボは、定期的に観察しているモートンイトトンボと、同属のトンボです。
同属のトンボでありながら、生息環境が全く異なるため、比較観察しています。
本種は、絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)に類別されています。
(定期的に投稿内容を更新します。)

★全長
・約26~34mm(同属のモートンイトトンボは約22~32mm)
★分布
・本州・九州に分布するが、局地的分布
★活動期間
・6月上旬~7月下旬(1年1世代)
・幼虫で越冬
★生息環境
・海岸沿いのヨシやマコモなどが密生した汽水域の河口や湖沼など
・未成熟個体も成熟個体も、あまり繁殖水域から大きく離れない
・暑さが厳しい盛夏は、生息域のヨシ原の中から出る事が少ない
★特徴的な成虫形態
・♂の翅胸部背面に4個の緑色斑紋がある
・♀の個体は成熟度が進むにつれ、オレンジ色→緑色がかった薄いあずき色→あずき色に体色変化する
 (中国地方以西には、♂型♀も生息する)
・♂には4個の眼後紋があり、♀の単眼域には菱形の黒斑がある
★交尾・産卵の特徴
・交尾は午前中に行われる
・♀は午後の暑い時間帯に、単独で水面付近の植物組織内に産卵
★備考
・幼虫の羽化のスイッチが入る水温は25℃、水温が15℃以下になると成長が止まる(国立環境研究所の飼育データ)
・孵化後、水温が15℃に下がる時期までに、4齢幼虫以上に成長する積算温度が十分にある事が、生息域の北限が決まる条件
・幼虫は耐塩水性があるが、純淡水の方が生存率が高く、成長も速い
・幼虫は耐乾燥性があり、干潮時に陸化した時、地面から少し浮き上がったヨシなどの葉の裏にしがみつく
 泥に潜らないのは、泥と一緒に乾燥しない生存戦略と思われる
 アジアイトトンボやアオモンイトトンボは、陸化したところにいた場合、次の満潮まで待てないようです
・耐塩水性・耐乾燥性を備える事で、他のトンボが育ちにくい環境で、子孫が残せる適応をしたと考えられている
・ある程度、耐塩水性があるアオモンイトトンボが、天敵のひとつ


ブログに投稿した写真は、PHOTOHITOにも投稿しております。
(PCでの閲覧を推奨しております。)

by ba-mf08 | 2016-09-28 17:00 | トンボ | Comments(0)
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